世田谷区議会 2022-05-25
令和 4年 5月 文教常任委員会-05月25日-01号
教育総務部
部長 知久孝之
教育総務課長 井上徳広
学務課長 斉藤洋子
学校健康推進課長 山下裕光
副参事 池田あゆみ
教育政策部
部長(
教育監兼務) 粟井明彦
学校職員課長 前島正輝
教育指導課長 毛利元一
教育ICT推進課長 齋藤 稔
乳幼児教育・
保育支援課長
本田博昭
教育研究・研修課長 滝上俊恵
教育相談・支援課長 柏原耕治朗
教育総合センター担当参事(
教育監兼務)
粟井明彦
生涯学習部
部長 内田潤一
生涯学習・
地域学校連携課長
加野美帆
中央図書館長 會田孝一
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
本日の会議に付した事件
1.報告事項
(1) 令和四年度
主要事務事業について
(2) 令和四年度
学校基本調査の結果について
(3) 小・
中学校給食用食材高騰に伴う
食材費支援について
(4) 新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について
(5) 世田谷区立瀬田小学校一部
校舎解体工事請負契約について
(6) 令和四年度
教科書展示会の開催について
(7) 「せたがや探究的な学び」の取組みと今後の推進について
(8) 令和四年度の
乳幼児教育支援センターの取組みについて
(9) 令和四年度における
民間事業者との協働によるオンラインを活用した不登校児童・生徒への支援について
(10) 不
登校特例校分教室「ねいろ」の開設後の運営状況について
(11) 分身ロボットOriHimeを活用した
医療的ケア児の学校活動への参加にかかる研究の継続実施について
(12) 放課後児童健全育成事業の運営方針(素案)の
検討状況等について
(13) 魅力ある
図書館づくりに向けた
検討状況等について
(14) その他
2.資料配付
(1) 令和四年度教育要覧
3.協議事項
(1) 行政視察について
(2) 次回委員会の開催について
◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇
午後三時四十四分開議
○福田たえ美 委員長 ただいまから
文教常任委員会を開会いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 本日は、報告事項の聴取等を行いますが、引き続き
新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者の報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、会議時間の短縮に御協力をいただきたいと思います。
また、発言の際は、お手元の
ワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。
それでは、1報告事項の聴取に入ります。
まず、(1)令和四年度
主要事務事業について、理事者の説明をお願いいたします。
◎知久
教育総務部長 それでは、各部長より所管事業について順次御説明させていただきます。簡潔な説明ということで要点を絞った御説明とさせていただきますので、御了解ください。
まず、私からは
教育総務部所管事業について御説明をいたします。
資料を御覧ください。三ページまでお進みください。第二次世田谷区
教育ビジョン(調整計画)の推進でございますが、令和四年度の事業目標としましては、調整計画に掲げる個別事業を推進するとともに、事務事業の内容及び手法の欄、(3)記載のとおり、第二次世田谷区
教育ビジョンが令和五年度に最終年度を迎えることから、
次期教育ビジョンの策定に向けた検討を進めてまいります。
次ページ、四ページを御覧ください。
次期教育ビジョン策定委員会の実施です。
ビジョン策定に当たって
策定委員会を設け検討してまいりますが、
構成メンバーが
世田谷教育推進会議と重なることから両会議を一体化し、地域の方や
学校関係者、
教育委員会、関連各課が連携して検討を進めてまいります。
(2)を御覧ください。
世田谷教育推進会議と
策定委員会との一体化により、これまで同日開催していた区長部局による世田谷区
総合教育会議とは別日での開催といたします。なお、
策定委員会で意見交換、検討した内容などは世田谷区
総合教育会議へ報告してまいります。
続いて、五ページから一一ページにかけてでございます。安全安心の
学校づくりでございます。十七項目にわたって様々な取組を記載しておりますが、五ページの右枠(2)
新型コロナウイルス感染症対策等の実施につきまして、国、東京都の方針、
感染状況等を踏まえ、適宜
新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを見直し、児童生徒、保護者、教職員等が安心できる環境を整えてまいります。また、
感染拡大期には
オンライン学習の効果的な活用など、これまでの取組を基本として対策を行い、引き続き感染防止と学習機会の確保を図ってまいります。
七ページにお進みください。(7)世田谷区
通学路安全対策連絡会の開催では、学校、PTA、
道路管理所管、警察など関連機関で構成される
通学路安全対策連絡会を引き続き開催し、各関係機関と連携して通学路の安全対策に取り組んでまいります。
続きまして、一六ページまでお進みください。教員が子どもとかかわる時間の拡充でございます。これは(1)第二次世田谷区
教育ビジョン・調整計画の
リーディング事業に位置づけております。国や都の動向を踏まえながら、各種施策の推進、充実に向け検討してまいります。
続きまして、一八ページにお進みください。教育における保護者の
負担軽減施策でございます。教育における保護者の
負担軽減施策として
就学援助制度の充実を図るものです。(1)令和四年度からは入学後の就学援助費の電子申請を実施するほか、保護者の経費負担増に伴い(2)に記載のとおり支給金額の見直しを行い制度の充実を図ります。
続きまして、二一ページまでお進みください。学校給食の充実、給食の
アレルギー対応でございます。二二ページにお進みください。(4)
太子堂調理場空調設備改修工事ですが、令和三年度に引き続き実施してまいります。
次に、二三ページまでお進みください。教育環境の整備です。今年度は、1改築としましては
池之上小学校の解体工事、改築工事ほか全六校、一園で設計や工事を実施してまいります。2の増築等では中丸小学校の新BOP棟、3改修では各小学校で記載の改修工事を実施してまいります。
二四ページにお進みください。4
耐震補強工事では、対象校の耐震再診断結果に基づきまして着実に実施してまいります。
ページが飛びますが、七五ページまでお進みください。才能や個性をはぐくむ
体験型教育の推進、(2)
移動教室等ですが、
新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、
川場移動教室、
日光林間学園、
河口湖移動教室を実施してまいります。
最後に八六ページまでお進みください。世田谷区未来つながるプラン二〇二二―二〇二三(実施計画)の推進でございます。教育領域の主な施策を記載させていただいております。いずれの施策も着実な推進に努めてまいります。
私からの説明は以上になります。
◎粟井 教育監 続きまして、
教育政策部所管の主な事業について御説明を申し上げます。
ページは戻りまして、一二ページにお戻りいただけますでしょうか。一二ページの
教育デジタル・トランスフォーメーションの推進を御覧いただければと思います。第二次世田谷区
教育ビジョン・調整計画に基づき、新たなICT基盤を効果的に活用し、探求的な学び、協働的な学び等を実現することで教育の質的転換を図り、学校や
教育委員会の業務改善、働き方改革を進めていくために教育DXを推進してまいります。今年度からデータの効果的活用や教員の負担軽減を図るため、新たに
統合型校務支援システムを導入するなど、学校における
ICT教育環境の整備をさらに進めてまいります。
続きまして、一九ページに飛びます。一九ページにおきましては、幼児教育・保育の充実のところを御覧いただければと思います。
教育総合センターに整備した
乳幼児教育支援センター機能を拠点として、世田谷区幼児教育・
保育推進ビジョンに基づいた世田谷区教育・
保育実践コンパスの普及促進などの各種施策の推進や二〇ページのように幼稚園・
認定こども園における預かり保育の実施、
用途転換等計画の見直し、区立幼稚園の今後の在り方等について検討を進めてまいります。
続きまして、二五ページを御覧ください。二五ページには乳幼児期から小・中学校における質の高い教育の推進でございます。「せたがや11+」の取組を発展的に継承しながら、幼児教育と義務教育を一体的に捉え、無限の可能性を持った
子どもたちが未来に向けて自らの将来像を描きながら、主体となって人生の指針を創る世田谷区独自の教育理念でありますキャリア・
未来デザイン教育を一層進めてまいります。
次に、二六ページの(3)になりますが、「世田谷区教育要領」に基づいた探求的な学びの推進でございます。世田谷区教育要領に基づいて教育課程を編成し、
子どもたちが自ら課題を見つけ、自ら学び考え、主体的に判断、行動し、よりよく問題を解決する能力を身につけられるように、せたがや探求的な学びを推進してまいります。
ページが飛びまして、次は三六ページでございます。三六ページの教員の資質・能力の向上に向けた支援を御覧ください。こちらでは様々な教育課題への適切な対応に向けて、
区立小中学校の教員等の専門性を高め資質の向上を図るとともに、学校全体の教育力の向上に向けて、
学校マネジメント研修をはじめ各種の教職員研修を実施してまいります。
次に、ページが飛びまして四二ページになります。四二ページの
国際理解教育の推進を御覧いただければと思います。こちらは四六ページまでにかけまして記載のとおりになりますが、
オンライン海外交流会の開催など、国際化の進展に対応した児童生徒の国際的な視野を広め、国際理解を深める教育を推進してまいります。
その次の四七ページになります。四七ページは
特別支援教育の推進でございます。世田谷区
特別支援教育推進計画の調整計画に基づきまして、将来の社会参加に向け持てる力を発揮できるよう、障害のある児童生徒と障害のない児童生徒が共に学び共に育つインクルーシブの推進に取り組んでまいります。
ページが飛びまして、次は五四ページでございます。五四ページ、教育相談、不登校への対応でございます。第二次世田谷区不
登校支援アクションプラン(令和四~五年度)に基づきまして、不登校支援に係る取組を推進し、区における不
登校児童生徒の支援や
教育総合センターをはじめとする学校内外における
教育相談機能の充実を図ってまいります。
次は五九ページでございます。五九ページには、
いじめ防止対策等の総合的な推進というものがございます。こちらは区の
いじめ防止基本方針に基づきまして、いじめの早期発見や未然防止、発生後の適切な対処などに引き続き取り組んでまいります。また、
いじめ問題対策専門委員会などを必要に応じて設置、開催し、
いじめ防止等のために
教育委員会が実施する施策や学校が実施すべき施策について審議するとともに重大事態への対処を行ってまいります。
次は六三ページでございます。六三ページには、
教育総合センターを拠点とした質の高い教育の推進でございます。こちらを御覧いただければと思います。
子ども支援、
保護者支援、教員支援の機能を備えた学びのステーションとして昨年十二月に開設いたしました
教育総合センターを拠点に
プログラミング教育や科学実験などの様々な
STEAM教育講座の実施や大学、企業等と連携した学校支援の推進などを含めた様々な取組を実践していくことで質の高い世田谷の教育を推進してまいります。
教育政策部所管の
主要事務事業は以上でございます。
◎内田 生涯学習部長 引き続き、生涯学習部所管の
主要事務事業を御説明いたします。
恐れ入りますが、六八ページをお開きください。生涯学習の推進では、
社会教育委員の会議による助言等を踏まえた地域と学校の連携、協働の新たな形の実現を目指すことをはじめ区民の生涯学習活動の支援、青少年の地域活動の推進、
社会教育団体の活動の支援、福祉教育の推進及び家庭教育の支援に取り組んでまいります。
次に、七三ページを御覧ください。
総合型地域スポーツ・文化クラブによるスポーツ・文化活動の促進では、身近な地域でスポーツ・文化活動に親しむことができるよう、既存クラブの支援はもとより新規クラブの設立支援に向けて取り組んでまいります。
次に、七四ページを御覧ください。新
BOP事業の充実では、子どもの居場所の創設等、様々な施策や事業の組合せによる事業展開につきまして、関係所管と連携して検討していくとともに新BOPの
活動スペースの拡大を進めてまいります。運営に当たっては引き続き
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を十分に行い安全に配慮して取り組んでまいります。
次に、七六ページを御覧ください。才能や個性をはぐくむ
体験型教育の推進では、新・才能の芽を育てる体験学習といたしまして、
子どもたちが自らの才能や個性に気づき、将来の夢や目標を発見し成長する機会として、引き続き区内在住の全ての幼児、児童生徒を対象に実施をしてまいります。また、新たなテーマの講座への変更や
オンライン講座の導入を進めてまいります。
次に、七八ページを御覧ください。
大学等教育機関との連携事業では、区内大学等との協定に基づき学校運営や
学校行事等への支援、配慮を要する児童生徒への支援や部活動における技術指導など、
大学生派遣事業につきましてさらに周知等を進め充実をしてまいります。
次に、七九ページを御覧ください。郷土を知り次世代へ継承する取組みでは、区内の文化財の保存と活用を図るため世田谷区
文化財保存活用基本方針に基づいた取組を推進いたします。
世田谷デジタルミュージアムを活用し、世田谷の歴史文化をインターネットで一元的に発信していくほか、文化財の登録や指定、普及啓発を着実に行ってまいります。
ページをおめくりいただきまして、八二ページになりますが、老朽化した郷土資料館の改修工事を実施し、
リニューアルオープン等の企画等の開催に向けて準備をいたします。
最後に、八三ページを御覧ください。知と学びと文化の情報拠点としての図書館の充実では、新たな図書館像を示す第二次
世田谷区立図書館ビジョン第三期行動計画を推進します。
中央図書館の
マネジメント機能強化、利便性向上に向けたICタグ及び関連機器の導入、梅丘図書館の改築準備、レファレンスサービスの拡充、(仮称)
図書館運営協議会による
区立図書館全館の評価、検証など各種事業に取り組んでまいります。
主要事務事業についての説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 それでは質疑に入りますが、冒頭申し上げたとおり、ここでの質疑は極力絞っていただき、後ほど個別に御対応いただくなど
委員会運営に御協力をいただきたいと思います。
それでは、ただいまの説明に対し御質疑がございましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 では次に、(2)令和四年度
学校基本調査の結果について、理事者の説明をお願いいたします。
◎斉藤 学務課長 令和四年度
学校基本調査の結果について御報告申し上げます。
学校基本調査の基準日であります五月一日現在の結果がまとまりましたので、改めて御報告するものでございます。この
学校基本調査とは、
学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、法令に基づいて文部科学省が毎年実施しているものでございます。幼稚園から大学まで全国全ての学校を対象として五月一日を基準日として行われております。調査の結果は、国会等の参考資料及び
教育行政施策の検討、策定のための基礎資料、また、地方交付税の算定及び教職員の給与の算定のための基礎数値などとして幅広く利用されております。詳細な数値につきましては資料を御覧いただきまして、今回の主な特徴をかいつまんで御説明させていただきます。
1の園児、児童、生徒数でございます。(1)の小学校につきましては、ここ数年、通常学級の児童数の増加傾向が続いており、今年度も増加しておりますが、
増加幅自体は年々緩やかになってきております。今年度の全体の状況は、表の右下ですが、合計で千二百七十学級、三万八千五百八十五人となっております。
(2)の中学校でございますが、こちらも通常学級の生徒数の増加傾向がここ三年続いておりますが、
増加幅自体は昨年に比べると減っています。今年度の全体の状況は、表の右下ですが、三百七十一学級、一万一千七百八十人となっております。
続きまして、二ページを御覧ください。(3)については、幼稚園の学級数、園児数となっております。今年度は表の右下ですが、二十二学級、四百十三人となっております。
三ページを御覧ください。2の
学校別学級数、児童生徒でございます。小学校でございますが、表の右側の番号五十九番、山野小学校が最多で三十三学級、千百四十一人となっております。左側の番号十四番、中里小学校が最小で九学級、二百三十二人となっております。
四ページを御覧ください。中学校でございますが、番号百三十五の
船橋希望中学校が最多で二十学級、七百二十五人、番号百十六の奥沢中学校が最小で六学級、百五十九人となっております。
五ページを御覧ください。3
区立小中学校の卒業生の進路状況につきましては、記載のとおりの状況でございます。
御報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆
山口ひろひさ 委員 世田谷区は九年教育に力を入れているわけですよね。それで、これを見てみますと、もちろん私立、受験等の関係で、今、中学受験というのが多くなっているというのは分かるんですけれども、小学校から中学校に移る人数というのは、本来
教育委員会として、世田谷の教育として九年教育に力を入れていくんであれば、ここの部分というのはやっぱりしっかり見ていかなくてはいけないところではないかなというふうに思うんですけれども、その辺はどういう見解をお持ちでしょうか。
◎斉藤 学務課長 小学校の卒業後として
区立中学校に進んでいる割合ですけれども、今年度五九・五%となっております。この結果につきましては六割を切っている結果と重く受け止めておりまして、今後も引き続き九年教育の中で学び舎として児童生徒を育んでいけるように工夫をしていく必要があると思っております。
◆
山口ひろひさ 委員 あくまでもそれぞれの御家庭の教育方針ということで、それほどこうしろああしろということは言えないわけですけれども、今お話がありましたとおり重く受け止めているということですので、ただ、言葉で重く受け止めているということは誰でも言えることなんですけれども、具体的に九年教育の中で、少しでも区立の中学校、世田谷区としても教育に力を入れているんだということをやっぱり具体的に表していかなくてはいけないと思うんですけれども、そういった部分で、ただ九年教育ですよ、九年教育ですよということではなくて何か示れている部分というのは、今後検討されている部分でも構いませんけれども、あるんでしょうか。
◎毛利
教育指導課長 やはり魅力ある
学校づくりというのが核になってくると思います。また、これは地域に根差したということで、先ほど学び舎の取組というのが、今回、ここ二年間コロナで少し停滞しているところはありましたので、やはりこれをより一層活性化していくということで、今年度から学び舎の幼小のほうも数を増やしまして、九年から十一年、もう二歳、三歳から義務教育までということで一体的に学習に取り組んでいこうというふうに考えておりますので、これからも取組を発信して保護者の方、地域の方にアピールしていきたいと思っております。
◆
山口ひろひさ 委員 やっぱり地域の人間としては、小学校に通った子が地元の中学校に行くとその姿が見えますし、すごくうれしく感じますし、そういった
子どもたちが本当に多く地域でも見られるようになってもらいたいなということで、もちろん私立に行くというのは自由ですので全くそれを否定することではありませんけれども、少しでも多く九年教育の中で
子どもたちの成長が地域の中でも感じられるという状況がつくれるように頑張っていただきたいと思います。
◎渡部 教育長 今お話しいただいたことは本当に大切なことだと思っていまして、子どもは地域の中で育っているという強みがあるわけです。小学校のときから同じ仲間と一緒に、それからまた中学校になっても同じ仲間というところで、災害が起こったときに一番役に立つのが中学生だったりとかというところも言われているので、そういう意味でもその魅力というか、発信していくべきだと思いまして、今回DVDを作ってすぐーるで発信をしました。ユーチューブで今流れているんですが、あっという間に一万回という形になっていまして、なかなか
教育委員会はそういうことを伝えていくのがまだまだのところがあるので、そういう工夫をしながら、地域の中で子どもを育てる魅力を今後とも発信していこうというふうに考えています。
◆田中優子 委員 区立小から区立中への進学が五九・五%という先ほどの答弁があったんですけれども、ここ数年はどんな感じで移行していますか、割合は。
◎斉藤 学務課長 五ページを御覧ください。3の(1)が
小学校卒業生進路状況でございます。一番左側の区立の学校の部分を見ていただきますと、ここ数年六〇%前後で推移しているというのが読み取れるところでございます。
◆田中優子 委員 私の子どもが中学生のとき、小学校から中学校に上がるときはもう何十年も前になっちゃうんですけれども、そのときも大体六割ぐらいだったと記憶しているんですね。つまりこの割合はほぼ確定しているというか、この割合を基に多分
区立中学校も、これ以上大人気になってたくさんみんな区立に行こうとなっても施設的に困るのかなみたいな部分もありますし、ほぼほぼこれで安定しちゃっているのかなという気がしないでもないんですが、ただ問題は、本当は地域の区立中に行きたいんだけれども、いじめその他いろいろあって同じ区域の学校には行けないとか行きたくないとか、そういう子がいるのはそれは問題だと思うんですよね。そういう子は、せっかくあるのにそこに行けない状況をつくられてしまうと問題だと思うんですが、そういうことというのは
教育委員会としては把握されていますか。そういう子もいるとか、それはどのぐらいの割合かとか。
◎毛利
教育指導課長 通常の区域の学校に何らかの理由で行けないという
子どもたちが若干いるという状況はございます。その都度丁寧に対応しておりますけれども、今数字のほうは持ち合わせていませんけれども、これは引き続き小学校、中学校が連携しながら支援していきたいと思っております。
◆田中優子 委員 先ほど山口委員もおっしゃっていたように、希望して私立を選ぶというのはそれはもう自由ですし、御家庭の教育方針もあると思うのと、区立中のキャパというものもあるのでほぼほぼなのかなという気はしますが、行きたいのに行けないという子が出ないように
教育委員会は目を光らせるというか、学校の指導をうまくやっていただけたらなというふうに思います。要望しておきます。
◆藤井まな 委員 今皆さんの発言を聞いていて、本当にそうなのか僕は分かってないんですけれども、昔から私立に行く割合は変わっていない、今そんなに変わっていないんですか、どういう流れで今まで来ているんですか。
◎斉藤 学務課長 申し訳ありません。資料にお示ししている以上の年度の数値を手元に持ち合わせておりませんで、お答えしかねて申し訳ございません。後ほどお答えさせていただきます。
◆藤井まな 委員 僕は小学校の頃、絶対公立の中学校に行きたくないと思っていたんですね。なぜなら当時は結構荒れていて、行きたくないなと本当に思っていて絶対私立に行こうと思って僕は私立に行ったんですね。給田小学校から中学に行かないで私立に行ったんですけれども、今はもう既に別にそういう確実に明確に行きたくないという風土でもないではないですか。僕らの頃はある一定数絶対に行きたくないみたいな雰囲気がまだ残っていたんで。でも今、結構そこまでひどいことはないのに、それでも昔と変わらない数字はやっぱり何かしら理由があるんだろうなと。
僕らははっきりもう行きたくない理由が明確だったんですけれども、今は
子どもたちがそれぐらい明確なのか、それとも親なのか。そういうところをある程度、どういう理由でこの数字なのか、ずっと変わっていかないのかはやっぱり研究したほうがいいのではないのかなと、僕の小学生時代のことを急に思い出して感じたので、何でそういう数字なのかというのをはっきりさせて、こういうことが推察されますぐらいのところまで
教育委員会で答えを導き出して、だからこそこの数字ぐらいまでは目標を持って公立の中学校に入れたいですみたいな目標があるといいなと一瞬考えたんですけれども、どうですかね、そういう話を聞いてみて担当の方は何か御意見はありますか。
◎毛利
教育指導課長 先ほどのまず割合についてはまた少し調べていきたいと思っておりますけれども、なかなか目標値の設定というのは難しいと思いますが、やはりなぜ公立中学校を選んでいないのかというのを把握するというのは価値があると思いますので、小学校のほうとも連携して、どの程度把握できるかというところはありますけれども、今後検討していきたいと思っております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(3)小・
中学校給食用食材高騰に伴う
食材費支援について、理事者の説明をお願いいたします。
◎山下
学校健康推進課長 私からは、小・
中学校給食用食材高騰に伴う
食材費支援について御報告申し上げます。
資料の1主旨を御覧ください。長引くコロナ禍の影響によりまして物価高騰が続き、学校給食にも大きな影響が出ております。国や都からは、保護者負担を増やすことなく学校給食の実施に取り組むよう通知がございました。世田谷区の学校給食ではこれまで食材の選択や献立の工夫をしてまいりましたが、これまでどおりの栄養バランスや量を保った給食水準の維持が課題となっております。以上のことを踏まえまして、給食費の値上げは行わずに国の補助制度を活用して食材費の増額分を公費負担することで支援してまいります。
次に、2食材価格高騰の影響を御覧ください。まず(1)価格が高騰している主な給食食材についてでございます。新型コロナの感染拡大前の令和元年度との比較で、価格が高騰している主な食品とその状況を記載してございます。
続いて、(2)給食費との比較についてですが、令和三年度の献立を基に本年四月の食材価格を用いて一食当たりの単価を算出いたしました。その結果、算出した単価と現行の給食費単価との比較では約二十四円の価格差があり、九・〇%の上昇率となってございます。なお、現行の給食費は平成二十八年四月に改定し、六年が経過している状況でございます。
次に、3支援内容を御覧ください。先ほど御説明した2食材価格高騰の影響にある状況や今後の物価変動も踏まえ、現行の給食費単価の一〇%相当の金額を食材費に上乗せし、その分を公費負担いたします。総額二億二千四百万円余りで、本年六月分から上乗せすることを予定してございます。なお、特定財源としまして、国から東京都を経由する地方創生臨時交付金が充当される予定でございます。また、今後も食材費の高騰が続く場合には追加の予算措置を検討するなど適切に対応してまいりたいと考えております。
二ページ目を御覧ください。4今後のスケジュールでございますけれども、本件に係る経費などは第二回区議会定例会に補正予算として提案する予定でございます。
報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 何週間か前に文京区の区長かが記者会見をしていて、それが各新聞社に掲載をされて、給食費の補助みたいな話をしていた記憶があるんですけれども、それと同じことをしているのかということがまず一つと、二十三区、ほかの区の動きはどうなのかを教えていただきたいと思います。
◎山下
学校健康推進課長 五月十七日付の新聞の報道によりますと、文京区では給食一食当たり十円の補助をするということでございまして、基本的には当区で行う食材費の支援と考え方は同じというふうに理解をしてございます。また、他区の状況でございますけれども、この六月の補正で食材費の支援を検討していると伺っている区が何区かございます。また、今後の物価の動向を踏まえ、状況によっては九月の補正を考えているというような区も何区かあるというふうには伺ってございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(4)新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応について、理事者の説明をお願いいたします。
◎井上
教育総務課長 それでは、新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の令和四年四月以降の対応等について御説明させていただきます。
1の
区立小中学校についてでございますが、(1)、(2)として資料記載のとおり、感染防止対策を徹底した上で通常登校による授業を基本といたしまして、土曜授業も通常どおり実施をしております。
また、(3)でございますけれども、学級閉鎖等により登校できない、あるいは感染症への不安により登校を控える児童生徒には、オンラインによる授業参加やICTを活用した学習、学校情報や学習課題等の定期的配信など、児童生徒の実態等に応じた支援を実施するとしてございます。
各種行事等につきましては
感染状況等によって柔軟に対応できるようにし、内容や方法を工夫して実施するとしてございます。
また、宿泊行事につきましては、行事前の抗原定性検査を活用しつつ、保護者の理解を得ながら参加状況等も考慮した上で実施の判断をいたします。
なお、感染状況により可能な限りの感染症対策を講じても児童生徒の安全を確保できないと判断した場合は、延期または中止といたします。
続きまして、(6)マスクの着用についてでございますけれども、資料記載のとおり熱中症への対策などこれまでの基本的考え方を改めて職員に周知するとともに、マスクを外しての休憩や水分補給などに配慮するとしてございます。
ただいま御説明いたしました(1)から(6)の内容を含めました
新型コロナウイルス感染症対策を実施した教育活動等についてを令和四年五月九日付で改めまして
区立小中学校長に対し通知済みでございます。
また、本日資料に記載してございませんけれども、国の
新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更ということで、報道等でも多く取り上げられております。昨日、五月二十四日に東京都を通じまして文部科学省からの通知がございましたが、その通知では、学校生活におけるマスクの着用に関する基本的考え方については、留意事項を含め追って連絡するとなっておりました。そして本日ですけれども、委員会前、先ほど東京都を通じまして文部科学省からその通知がございました。今後内容を精査いたしまして、学校への通知などを適切に対応してまいります。
続きまして、資料、2の区立幼稚園、3の新BOP、4の学校施設開放、5の図書館・図書室・図書館カウンターにつきましては、資料記載のとおりそれぞれ感染防止対策を徹底した上で運営等を行ってございます。
次のページを御覧ください。6といたしまして、
区立小中学校での感染発生状況、直近三か月の推移をお示ししてございます。
また、7といたしまして、このたびの報告より、
区立小中学校での学級閉鎖状況、直近三か月の推移といたしましてお示ししておりますので御確認いただければと存じます。
なお、本件、新型コロナウイルス感染症に係る
教育委員会事務局の対応につきましては、次回以降の委員会におきましても正副委員とも御相談しながら適宜報告してまいります。
説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆高橋昭彦 委員 今御説明のあった東京都から本日、マスクについてというのがあったんですか。急に暑くなってきて、今週の土曜日ぐらいから運動会なんかも小学校では行われるような状況になっていましてね。基本的にもうマスクはだんだん外すような雰囲気を報道なんかはしていますけれども、これは世田谷として一律に
子どもたちに対して、マスクはこういうふうに外していいよ、こういうふうに着けるんだよというようなものはいつ出すんですか。どういう方向性になりそうなんですかね。
◎山下
学校健康推進課長 本日、東京都を通じまして文科省の通知が届いたところでございます。基本的には感染症対策としてマスクの着用を徹底するということの考え方は変わってはないです。ただ、今後夏場を迎えるに当たって熱中症の心配があるので、それに当たって感染症対策も必要なんだけれども、熱中症対策のほうを優先してくださいというような趣旨の通知になっています。基本的に身体的距離が確保できる場合についてはマスクの着用の必要はありませんと。これは今までと考え方は一緒です。体育、部活動のときも同様に距離が保てるのであれば必要ありませんと。これもこれまでと一緒でございます。
私のほうも、先ほど届いたものでまだ十分に読み込んでいない部分がございますけれども、今までよりも少しマスクの必要はありませんよというところで踏み込んだ表現になっているところもありますので、その辺はちょっと整理をした上で、なるべく速やかに学校のほうには周知をしていきたいというふうに考えております。
◆田中優子 委員 新型コロナと直接ではないんですが、学級閉鎖等により「オンラインによる授業参加やICTを活用した学習、学校情報や学習課題等の定期的配信」と、ここに新型コロナ対策としてあるんですが、例えばその他のことでの学級閉鎖、これから夏だからしばらく大丈夫だとは思うんですけれども、あと、みんな感染症対策をしてインフルエンザがはやっていないということもありますが、例えばほかのことで学級閉鎖になったときも同じ対応をするのか、あるいは、これは新型コロナ対策に限ったことなのか、そこはどのようにお考えですか。
◎毛利
教育指導課長 コロナウイルス等に限らず学級閉鎖等があった場合は、できる限りこのような対応で
子どもたちの学習を保障したいと思っております。
◆田中みち子 委員 今のところと関連して、学級閉鎖などによってオンラインによる授業参加というところで、前も少し申し上げたと思うんですが、自宅のほうにWi―Fiの環境がなくて授業が受けられていないお子さんがいらっしゃったということをちょっと申し上げたと思うんですけれども、その後確認したところ、特にその対応はないということではあるんですね。それで、一人だけではないと思うんですね。ですから、今五月九日付で小中学校の校長には通知済みということで、こういう対策をしてくださいということはあったと思うんですが、実態はどうなのかというところをぜひいま一度調査をかけてもらったらいかがかなと思っているんですけれども。それで、やっぱりおうちがそういう環境じゃないんだということを子どもも言い出せない場合なんかもあると思うので、その聞き方も丁寧にする必要があるかもしれないんですが、福祉部局とも連携してピンポイントで聞くだとかいろいろやり方はあると思うんですが、そのあたりはいかがお考えでしょうか。
◎毛利
教育指導課長 これからもまだオンラインを活用する場面は多々あると思いますので、いま一度どのような環境になっているのかというのは、調査の仕方については少し検討させていただきたいと思っております。
◎渡部 教育長 前にお話しいただきまして、貸出用のWi―Fiはもう用意をしてありますので、調査の仕方を考えて、必要なところにはお渡しするような形に今はなっています。
◆田中みち子 委員 ありがとうございます。そうするとその情報というのは、その御家庭を把握していないのかもしれなくて、やっぱり割と困難な御家庭というのは保護者の方も障害手帳なんかをお持ちだったりとか、本当にそういったところがあるので、ぜひ丁寧に対応いただきたいと改めて要望します。お願いします。
◆
山口ひろひさ 委員 すみません、ちょっと外れた質問になるかもしれませんけれども、基本的にまだマスク着用というのは基本だというお話がありましたけれども、給食の黙食というのはやっぱり最後の最後の対応になるんでしょうか。
◎山下
学校健康推進課長 黙食につきましては、今回の国からの通知はマスクの着用等に関することということで、黙食云々についてここ最近国や都から何か考え方が示されたというものはないんですね。なので、今の現状の考え方ですと、基本的には席の配置で向かい合わせにはしないようにとか、
会話は控えるようにというようなところが基本的な考え方になっていますので、もうしばらくは黙食をお願いせざるを得ない状況かなというふうに考えております。
◆
山口ひろひさ 委員 大人はいろいろ食事に行くときに、アルコールもだんだん制限もなくなってきた部分もあるし、何か黙って。僕の経験から、給食は本当に楽しかったので、食いしん坊だったものですから、早く少しでもしゃべれる環境で給食ができればいいなというふうに思っていますので、何かいい方法があったら御検討いただきたいと思います。
◆加藤たいき 委員 先ほどの高橋委員、今の山口委員とちょっと関連なんですけれども、学校内の話は分かったんですけれども、通学、通園についてというのはどういうふうな扱いに今なっているのかというところと、通知があった上で今後どうしていくのか。ちょっと教えてください。
◎山下
学校健康推進課長 通学時につきましても、現在、区のガイドラインにおきましては、登下校時においても息苦しいなど体調がすぐれない場合はマスクを外し、車に注意しながら日陰などに入り、水分補給や休憩をするなど指導してくださいというようなことをガイドラインで案内をしているところでございますので、必ずしも登下校時にマスクを着用しなさいというような案内にはなっていないというところでございます。今日届いた文科省の通知によりますと登下校に関しても触れられておりまして、熱中症リスクが高い夏場においては登下校時にマスクを外すよう指導するなど熱中症対策を優先し、マスクの着用は必要ありませんということで、かなり明確に考え方が示されているというところがありますので、これを踏まえて、先ほど申し上げましたけれども、速やかに学校のほうには周知をしていきたいと考えております。
◆加藤たいき 委員 そうですよね、外すように指導していいということになってしまっているんですよね。ということは、今後、至急考えて
教育委員会は出して、学校長を通していかないと、通学、これからどんどん暑くなる中で、一人で歩いているような子が多いんで、早く外せるんだったら、距離を保った上でというところもあるのかもしれないですけれども、そういったところの通知はぜひ早くお願いしたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(5)世田谷区立瀬田小学校一部
校舎解体工事請負契約について、理事者の説明をお願いいたします。
◎池田 副参事 それでは、世田谷区立瀬田小学校一部
校舎解体工事請負契約について御説明いたします。
1の主旨でございます。世田谷区立瀬田小学校一部校舎解体工事について、令和四年四月六日に一般競争入札が行われ工事請負業者が決定しましたので、御報告するものでございます。
2の工事概要につきましては、記載のとおりでございます。次のページ以降に図面を添付してございますので併せて御確認いただければと思います。解体する建物につきましては、校舎棟など延べ床面積合計約四千四百平米となります。
恐れ入りますが、資料一ページにお戻りください。3の契約金額及び契約の相手方につきましては、契約金額は二億二千万円でございます。契約の相手方は株式会社エコワスでございます。
4の工期でございますが、契約の日から令和五年八月十日までとなります。
5の今後のスケジュールでございますが、第二回区議会定例会に契約案件として上程し、議決後、契約を締結するものでございます。
御説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(6)令和四年度
教科書展示会の開催について、理事者の説明をお願いいたします。
◎毛利
教育指導課長 私からは、令和四年度
教科書展示会の開催について御報告いたします。
まず1の目的ですが、
区立小中学校で使用している教科書の見本を展示するものであります。
2展示期間・会場等についてですが、期間は六月三日から十八日までの日曜を除く十四日間となっております。なお、今年度は採択替えがないため、この法定展示会のみの開催となっております。会場は
教育総合センター二階の教科書センターです。
3展示内容は、記載のとおり、小学校、中学校、高等学校の教科書です。
私からの報告は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(7)「せたがや探求的な学び」の取組みと今後の推進について、理事者の説明をお願いいたします。
◎毛利
教育指導課長 続きまして、私から「せたがや探求的な学び」の取組みと今後の推進について御報告いたします。
まず1の主旨についてですが、令和三年度より区立幼稚園及び小中学校で取り組んでおります探究プロセス、共感・協働をキーワードにしたせたがや探求的な学びの進捗状況について報告するものです。
次に、2にこれまでの取組みの概要について、五点ございますが、(2)から(4)につきましては別紙資料を使って説明をいたします。
まず(1)推進委員会についてですが、年八回の委員会を開催し、探求的な学びについて検討を行ってまいりました。委員は、学識経験者として東京大学大学院の藤江教授、教育学が専門の方です。また、オブザーバーとして大館市教育研究所の米澤教授、区内の校長会や研究会の会長及び研究員並びに
教育委員会の事務局で構成されております。
(2)の大館市との交流については、次のページの資料一を御覧いただきたいと思います。大館市はこれまで探求型授業を長年研究している先進地区でございまして、この交流を通して、世田谷区における探求的な学びの一層の推進を図るものです。
まず十一月には米澤所長をお招きし、経堂小学校で三年生の算数、分数の研究授業、協議会を行いました。参加者の声も記載しておりますので御覧ください。
また、同じく十一月ですが、教員九名を大館市に派遣し、大館市の授業マイスターによるマンツーマンの研修を二日間にわたって行いました。次のページになりますが、参加者の声を記載しておりますので、御覧いただきたいと思います。
大館市との交流での成果ですが、記載のとおり、探究型授業を具体的にイメージできたり、市全体で取り組んでいることを理解することができたりしました。また、課題としましては、世田谷区の実態に応じた探究的な学びを整理することや資料作成、共有の場の設定が上げられました。
続いて、(3)メッセの開催についてですが、そのままページをお進みいただきまして、四ページ、資料二を御覧いただきたいと思います。横の形になっているものですが、せたがや探究的な学びメッセを一月に全教員を対象に実施いたしました。当日はコロナ感染症対策のためオンラインでの実施となりました。内容としましては、まず「探求のプロセス」と「共感・協働する学び」を重視した学びについて、学識の藤江教授、静岡県教育委員で元ラグビー日本代表の小野澤様、そして渡部教育長によるパネルディスカッションを行い、次に第二部では、研究員五名による実践報告を記載のとおり行いました。
このメッセの成果と課題といたしましては、まず成果では、世田谷区の取組の方向性が明確になり、教員への理解が広がりました。課題としましては、学校での取組事例を共有化していくということが上げられました。
続いて、(4)の手引きの作成についてもそのままページを進んでいただきまして、五ページ以降に載せております。まず五ページ、こちらが表紙になるわけですけれども、このメッセの開催に合わせまして手引きを作成し、三月には全教員に配付をいたしました。表紙を御覧いただきたいんですが、せたがや探求的な学びは、探求のプロセスと共感・協働を二本の柱として行っております。
ページのほうを進んでいただきますと、探求プロセスについての説明が4回続きまして、その後、共感・協働の学びについての説明がございます。また進んでいただきますと、その後、非認知能力の育成のことについてでありましたり、幼稚園、小学校、中学校でのコラムとして、どのような指導方法をすればいいのかということ、また、小学校社会科、中学校国語科の実際の指導案の中にどのように探究的な学びを落としていけばいいのかということも事例として載せてございます。
また、この手引きの後ろのほうになりますけれども、各学校でのチェックリストであるとか、よくある質問と回答なども記載しておりまして、先生方が常に手に取って振り返っていただけるような作りになっております。
この手引きは、現在、各種の研修会や説明会、また学校訪問時に活用しております。
恐れ入りますが、一番最初のページにお戻りください。
2の(5)成果と課題についてです。成果としましては、探求的な学びの目指す方向や具体的な取組について共通理解を図ることができました。また、課題といたしましては、教員の指導力向上と実践事例の共有化を推進することです。
3今後の予定ですが、今年度は教師の指導力向上を重点取組といたしまして授業実践、公開を行うとともに、実践事例をデータベース化すること、また、大館市との交流を引き続き行っていきます。令和五年度には各教科等の実践事例を拡充するとともに、その活用を図ってまいります。さらに、全教員を対象としました実践報告会を開催する予定です。今後の予定については、先ほどの資料の一番最後、資料四にまとめてありますので御確認いただければと思います。
私からの報告は以上です。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中みち子 委員 一点だけ。このメッセですね。一月二十六日にオンラインということで、全教員対象ではあったけれども、実際に本当に全教員が参加されたのかな、そのあたりが分かれば教えてください。
◎毛利
教育指導課長 各学校で大きな部屋でオンラインで見て参加はしていただいておりますけれども、ただ、学校ですのでその都度対応があって、ずっと見ることができなかった教員も若干いるとは思いますけれども、基本的には授業を全てカットしまして全員が参加できるような形で実施をいたしました。
◆田中みち子 委員 一月二十六日水曜日ということで、日付の設定というのも、一月二十六日が実際メッセの開催ということですから、本当に全教員対象ということであれば、もうちょっと日時というのを参加しやすい時間とか曜日というのがあったんではないかなと思うんですけれども、逆にこのほうが参加しやすいということで設定されたんでしょうかね。
◎毛利
教育指導課長 教員の研修につきましては、よく水曜日というのは、午前中に授業をしまして、午後はカットしてみんなで研究事業をするという文化はございまして、今回も水曜日ということで、学校は参加しやすかったとは思っております。また、次年度のメッセの開催につきましては、日程等につきましては一番先生方が参加しやすいような形で今後も実施してまいりたいと思っております。
◆田中みち子 委員 やっぱり全教員が探求的な学びというのを授業の中でいかに組み入れていくことが重要ということで、一人一人の教員の資質を上げていくという意味では、本当に全教員が受けられるような計画というのをよろしくお願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 (8)令和四年度の
乳幼児教育支援センターの取組みについて、理事者の説明をお願いいたします。
◎本田
乳幼児教育・
保育支援課長 私からは、令和四年度の
乳幼児教育支援センターの取組みについて御報告をいたします。
なお、本件は、福祉保健常任委員会との併せ報告となっております。
1の主旨でございます。令和三年十二月に
乳幼児教育・保育の推進拠点として運営を開始いたしました
乳幼児教育支援センターについて、世田谷区立
教育総合センター運営計画における重点項目に関わる令和四年度の取組について報告をするものでございます。
2の取組状況についてでございますが、(1)乳幼児期の教育・保育の充実・発展という項目について、①
乳幼児教育支援センター主催研修の実施、②実践充実コーディネーターの派遣、③「学び舎」への参加、④乳幼児期の教育・保育の実践充実に向けたモデル研究に分けて説明をいたします。こちらにつきましては、別紙一から四を御用意いたしましたので、その資料を基に御説明をいたします。
まず①
乳幼児教育支援センター主催研修の実施についてでございますが、恐れ入りますが、三ページ目の別紙一を御覧ください。1の取組みの趣旨・目的といたしまして、世田谷区教育・
保育実践コンパスに示す考え方などを踏まえまして、区内保育者の指導力、専門性の維持向上を目指し各種研修を実施してまいります。
2の研修一覧にございますように、幼稚園、保育所等の合同研修として、年間十九回研修を実施する予定でございます。研修の中では、実践コンパスの中の乳幼児期の教育・保育の基本の中にも位置づけてございます子どもを権利の主体として捉えることや、子ども一人一人に対する理解を基盤とすることなどについてもテーマとして取り入れていく予定でございます。
研修の受講申込人数としては、3に記載してございますように、五月二十日時点ということでございますけれども、区立、私立の幼稚園、保育園と合わせて千七名の教職員、保育者の皆様に申込みをいただいてございます。
次に、四ページ目の別紙二、実践充実コーディネーターの派遣を御覧ください。1の取組みの趣旨・目的でございますが、実践コンパスを活用して各幼稚園、保育所等の実践を支援するために、学識経験者等の専門人材を派遣し、助言等を行うものでございます。
コーディネーターの役割は、2に記載しているとおりでございます。
3のコーディネーターの関わり方につきましては、二名一組で各園を訪問し、実際の教育・保育の状況を確認した上で各園の取組を支援してまいります。
4に記載しておりますコーディネーターの派遣頻度でございますが、継続的な支援を行うということで、一園当たり二回から三回程度、同一のコーディネーターが継続的に訪問を行い支援を行う予定でございます。
各園の取組みの例といたしましては、5に記載をしているとおりでございます。
コーディネーターの派遣予定施設数は、こちらも五月二十日時点でございますが、合計十四園に派遣をする予定でございます。
次に、五ページ目の別紙三にお進みください。「学び舎」への参加でございますが、1の取組みの趣旨・目的についてでございます。
乳幼児教育支援センターを中心に、中学校区を単位に地域とともに子どもを育てる教育を目指す学び舎への幼稚園、保育所等の参加を徐々に拡大し、施設の種別や公私立の枠を超えた交流・連携活動を促進するとともに、乳幼児期の教育・保育から小学校以降の教育活動への円滑な接続を図っていくことを目的としてございます。
「学び舎」の変遷につきましては、2に記載しておりますとおり、当初、区立小学校、中学校の取組として始まったところから、令和二年度に区立幼稚園に参加をお願いいたしまして、今年度からは区立、私立の保育園、私立の幼稚園にまで参加対象を拡大し、保幼小中の連携の促進を図っているところでございます。
六ページ目にお進みいただきまして、「学び舎」での取組みの例につきましては、学び舎単位での研修会、研究会など記載のとおりの取組の実施を予定してございます。
4の「学び舎」への参加施設数ですが、五月二十日時点で、現時点では九十六園の参加予定数となってございます。
七ページの別紙四を御覧ください。乳幼児期の教育・保育の実践充実や乳幼児の資質・能力を育む環境づくりに向けたモデル研究を実施してまいります。
1の取組みの趣旨・目的でございますが、実践コンパスを効果的に活用した
乳幼児教育・保育の質の向上に向けて先導的に取り組む園をモデル園として選定いたしまして、
乳幼児教育支援センターが支援をしてまいります。また、研究結果につきましては、発表や内容の共有化の機会を設けて区内の
乳幼児教育・保育現場への実践コンパスの浸透、また共有化を図ってまいりたいと思います。
研究テーマ、内容といたしましては、2に記載しております(1)「学び舎」を起点とした、保・幼・小連携の充実を目的としたモデル研究、(2)園の教育・保育の評価について、実践コンパスを踏まえたチェックリストの作成、記録・文書・写真等の自己評価への活用など、各園の主体的、自律的な質の向上に向けた取組に関するモデル研究、(3)実践コンパスに掲げた「豊かな感性や表現する力、豊かな創造性」を育むことを目的に、自分なりに表現し、言葉で伝え合う力を育成することを目的といたしました言葉の力を育成するプログラムといったものを想定しております。
3の研究期間につきましては、記載のとおりでございます。モデル研究実施予定園数は、4に記載してございますとおり、(1)の研究が四学び舎、(2)が区立幼稚園・区立保育園・私立保育園各一園、(3)の研究が区立幼稚園二園、区立保育園一園を予定してございます。
恐れ入りますが、二ページ目にお戻りいただいてよろしいでしょうか。二ページ目、かがみ文の一部になります。
教育総合センターの運営計画において掲げております(2)乳幼児の資質・能力を育む環境づくりといたしまして、先ほど別紙四で説明いたしました言葉に対する感覚や表現する力を養うモデル研究や、区内大学等と連携した文化・芸術体験事業の取組などを通じて、
子どもたちが新たな時代を切り開くための資質、能力の向上といったものを育成してまいりたいと考えております。
また、(3)家庭教育の支援といたしまして、地域団体等と連携して家庭教育・子育て支援に係る講座、講演会などの実施を予定しております。
最後に、3の今後の展開でございますが、令和四年度の取組状況を踏まえまして、令和五年度以降、それぞれの取組を強化するとともに、連携や支援の範囲を拡大してまいります。さらに、各園の実践事例を共有化するため、情報発信を積極的に行うなど、
乳幼児教育支援センターを拠点として、区全体の乳幼児期の教育・保育の充実を図ってまいりたいと考えております。
私からの説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆高橋昭彦 委員 三ページの
乳幼児教育支援センター主催研修の実施ということで、現時点の申込者数が出ているんですけれども、各区立幼稚園、私立幼稚園、区立保育園、私立保育園と四つに分類されているんですが、これは多いのか少ないのかがよく分からないんですが、分母はどうなんですかね。何人中何名が申し込んでいるとか、全ての保育園から何名ずつとかというふうになっているとか、偏っているとか、全く今回そういう研修を受けるところがない園もあるんですよみたいなこととか、そんなことというのは分かるんですか、これ。
◎本田
乳幼児教育・
保育支援課長 私立の幼稚園や保育園につきましては、全体の職員数はちょっと正確には把握してございませんけれども、研修に申し込んでいる園数といたしましては、区立幼稚園が三十四名と書いておりますけれども、今、八園区立幼稚園はあるんですけれども、全八園からお申込みをいただいております。私立幼稚園につきましては四十三名となっておりますが、全体が今六十園弱ぐらいの中で十園からお申込みをいただいている状況でございます。区立保育園につきましては、全四十六園から必ず何かしら研修に参加していただいている状況でございます。
また、私立保育園は、ごめんなさい、いろんな保育園の種別があるんですけれども、ちょっと正確に何園かというのは私も数字を持ち合わせていないんですが、今のところ百二十四園の方から四百八十七人という御参加をいただいております。割合としましては、区立幼稚園、区立保育園につきましてはほぼ全園から御参加をいただいている、私立の幼稚園、私立保育園については今のところまだ一部からの参加になっております。
今後、こういった研修の内容とか特徴、よさ、そういったものを周知、PRをしながら、まだ募集は随時受け付けておりますので、先に予定している研修もございますので、さらに応募いただけるようにお声かけさせていただきたいと思いますし、実際私も世田谷区の私立幼稚園協会の会合などにお伺いしまして何度か御説明を差し上げて、基本的な御理解はいただいている状況でございます。ただ、園の行事とか教育課程、いろんな事情があって調整が難しいというところも聞いておりますので、今年度なるべく参加いただいて、来年度またこういったことを早めに周知をして、なるべく予定に組み込んでいただけるように工夫をしてまいりたいと思います。
◆高橋昭彦 委員 そういうところを気にしていただいて、せっかく作った実践コンパス、要は世田谷区の
乳幼児教育というのはこういうことで進んでいくんですということは、区立はもう当然だと思うんですけれども、いかに全体に広げられることができるか、そこでどれだけ理解をしていただくかということが非常に重要なわけですよね。そこが目的でもあるような気がするので、そこをよく注視していただいて、しっかりと参加いただけるように、皆さんが同じようなことをやっぱり感じていただけるように、そして実践していただけるようにしていくのが仕事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 では次に、(9)令和四年度における
民間事業者との協働によるオンラインを活用した不登校児童・生徒への支援について、理事者の説明をお願いいたします。
◎柏原 教育相談・支援課長 それでは、私より、令和四年度における
民間事業者との協働によるオンラインを活用した不登校児童・生徒への支援について御報告申し上げます。
それでは、資料、1の主旨を御覧ください。本件につきましては、昨年六月の本委員会で報告した
民間事業者との協働によるオンラインを活用した不登校児童・生徒に対する支援事業について、昨年度の実施状況と今年度の取組内容を報告するものでございます。
本事業における協働事業者につきましては、2に記載のとおり認定特定非営利活動法人カタリバで、区と事業者間で協力協定を締結し、実施するものでございます。
次に、資料、3の令和三年度の実施状況でございます。(1)の対象児童・生徒でございますが、ほっとスクールに登録はあるものの通室につながっていない児童生徒のうち、オンラインによる支援を希望した方を対象に実施し、昨年度は四名の方を対象に実施しております。
(2)の支援内容につきましては、毎週一回三十分から一時間程度、タブレット型情報端末を活用しまして、オンラインで協働事業者とほっとスクールが協働して、対象生徒の興味や関心に合わせた学習支援や面談を実施しました。また、支援内容や参加状況につきましては、学校やほっとスクールに報告し共有を図っております。各対象生徒の取組内容等につきましては表に記載のとおりとなっておりますので、後ほど御確認いただければと思います。
次に、(3)の取り組みの成果と課題でございます。昨年度実施した成果としましては、オンラインの活用により在宅から自身のペースで参加できること、また、生徒の興味や関心に合わせた学習支援を行うことで心理的、身体的な要因等によりほっとスクールに通室できない生徒にとっても学習意欲を持って参加できる環境を築けた点がございます。
恐れ入りますが、資料の二ページ目を御覧ください。続けて、成果でございます。継続的に支援を行うことで、協働事業者のスタッフやほっとスクールの職員と関係性が築かれることで通室への意欲や関心を高めることができた結果、全ての事例で実際の通室につなげることができました。このほか、これまで状況が把握しづらかった生徒について、オンラインでつながることで把握ができ、ほっとスクールや学校と共有できた点、事業者とほっとスクールが協働することでオンラインを活用した支援のノウハウを共有できた点も成果として捉えております。
次に、今後の課題でございます。まず通室につながった事例につきまして、その通室回数やつながるまでの期間は生徒により異なることから、より安定的な通室につなげていくためには、さらなる事例の積み上げと検証が必要と考えております。また、そのためには支援対象をさらに広げていく必要があり、そのための支援体制の拡充も求められているところでございます。
こうした成果や課題を踏まえまして、4に記載の令和四年度の取組み内容でございます。今年度につきましても当該事業者と引き続き協力協定を締結し、支援対象者及び支援体制を拡充してオンラインを活用した支援を実施してまいります。
支援対象者でございますが、(1)の①に記載のとおり、ほっとスクールの通室生に限らず、
教育総合センター内の不登校支援窓口において相談支援を行う方のうち、当該オンラインによる支援を希望する方を対象に広げてまいります。
②の支援内容につきましては、昨年度と同様、対象者の興味や関心に合わせた学習支援や面談を実施するとともに、それらの内容を不登校支援窓口の職員とも共有し、学校やほっとスクールとの連携を図ってまいります。
実施に当たっての支援体制につきましても、昨年度の協働事業者スタッフ一名から三名に拡充しまして、週三日、三時間程度配置し、一か月当たり二十名程度を対象に支援を行う予定でございます。
(2)の効果検証につきましては、支援対象者数や参加状況、通室や登校につながった事例、当事者の声等を把握、分析するとともに、ノウハウの共有も図りながら、オンラインを活用した学習支援、居場所支援の有用性、適正な支援体制等を精査し、事業化の可能性について検討を進めてまいります。
最後に、今後のスケジュールにつきましては、5に記載のとおりでございます。
私からの報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆田中優子 委員 支援体制なんですけれども、一人当たり月四回程度で二十名程度を想定しているというのはすごく少ないような気がするんですけれども、これで本当に学習支援とまで、やらないよりは全然いいと思うんですね、だけれども、学習支援とまで行き着くんですかというふうに思うんですが、その辺はなぜこういう数字を出してきているんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 今年度の取組としましては、お話にあったとおり、現在のところは一人一時間程度のオンラインを使った学習支援を想定しております。実際に昨年度の取組の状況を見ますと、一時間の中で児童生徒によって取組内容は様々だったんですけれども、例えば学習アプリを使った支援を一緒にしたりとか、あとは英語について特化して学習したいという子につきましては、もともと好きなゲームを教材にしながらそこから英単語を学ぶということで、実践的に
子どもたちの興味、関心に即した形で一時間時間を割いて実際に支援をしたところです。
昨年度、その取組によって実際に通室につながったという事例もございますので、まず今年度につきましては体制を拡充し、同様に一時間の中で学習支援というのを実施していきたいと考えております。今後、取組の状況に応じてどの程度、一時間より拡充する必要性があるかというところは、事業者との協議の中、検証の中で検討してまいりたいと考えております。
◆田中優子 委員 これは希望者に手を挙げてもらう形でいいですか、ちょっともう一回確認。
◎柏原 教育相談・支援課長 今年度につきましては、
教育総合センター内に不登校支援窓口ということで不登校に関する相談を受け付ける窓口を用意してございます。そこの中で様々な相談支援を行っていく中で、職員の方が家庭の状況とかを踏まえながら支援の内容を一緒に検討しているところでございます。その中でオンラインによる支援が有効だなというふうに思われる児童生徒、保護者の方に当該事業を案内しまして、希望があった場合にはこの事業につなげるという形を考えております。
◆田中優子 委員 昨年度やってみて、もっと学習したいとか、もっと受けたいとか、そういう声というのはあったんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 昨年度実際に支援したのは四名ということでございますが、実際四名の方からは、継続的に、しかも決まった曜日と時間で支援をするということに関して、生活リズムが安定していくということであったりとか、同じスタッフと継続的にお話ができるということが継続的な学習にもつながったという意見は伺っております。
◆田中優子 委員 それはその成果は分かったんですけれども、だからもっと受けたいという声は特になかったんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 実際にこの四名につきましては継続してオンラインで学習支援を受けたいという声が上がっております。今年度につきましては、ほっとスクールのほうで引き継ぎをしながら、引き続きオンラインによる支援を行っていくということになっております。
◆田中優子 委員 継続して受けたいのは分かったんですが、私が聞きたかったのは、もっと回数、頻度、そういうものを増やしてほしいと。要するに一人で学習するよりは、これで学習のきっかけとかは効果があったと思うんですね、学習のきっかけをもらったという。でも、もっと学びたいみたいな、学校には行けないんだけれども、こうやってオンラインで学習内容をきちんと学んでいきたいという、そういう希望というのは特に出ていないんですか、そこが知りたいんですけれども。
◎柏原 教育相談・支援課長 大変失礼しました。実際に回数を増やしていきたい、もっと継続的に支援を受けたいという声は上がっておりました。
◆田中優子 委員 だから、それに対して区はどう応えていくつもりなのかなと思って、相変わらずというか、まだトライアルの域を超えないのか分かりませんけれども、一人月四回程度で、それで学習支援と言えるのかなと。やっぱりもっと学びたい、もっといろんな各教科の本当に単元ごとに学んでいきたいという希望はあったのかもしれないでしょう。そういうとき、それにはどう応えるつもりがあるのか、あくまでももうこの支援体制で今年度はこれ以上拡充はしないのか、どうなんですか。
◎渡部 教育長 最初はなかなかこのオンラインに入ってくるというのも抵抗があった
子どもたちがほとんどでした。なかなかやっぱり今まで出ていくということもないし、ほっとスクールにも通っていない
子どもたちです。だから、この週一回というのもなかなかペースがつかめないというところが初めはそうでした。それでとんとんと進んできている子どももいるので、やっぱりその子どもに応じた支援が必要だと今は考えています。子どもによっては毎日オンラインでやりたいという希望も、この中にはいないみたいですけれども、これから今後出てくることも考えられます。それから、では今度は少し人と会いたいからほっとスクールに行ってみようとか、そういうふうにいろんな希望が出てくると思うので、それに応じた支援をしていくというのが今年の目標にしていくことだなというふうに考えています。
◆田中優子 委員 それに応じて柔軟な対応をお願いしますということだけちょっと言っておきます。
◆
山口ひろひさ 委員 昨年度は四名いらして、四名とも通室につながったという結果で、目的というか、理想は、こういうオンライン授業を受けることによって通室まで、ほっとスクールまで行けるというのが目指しているところなのかなというふうに感じるんですけれども、今度それが二十名程度を想定して、逆に、これはほっとスクールに登録しているんですけれども、自分はやっぱりオンラインだなと、行くよりももうオンラインがベストだということで、オンラインほっとスクールということができる可能性もあるということですよね。そういう支援体制もしっかりとしていくという方向性なんでしょうか、ちょっとそこを確認したいんですけれども。
◎渡部 教育長 ありがとうございます。今はほっとスクールに席がありながら通えていなかった子を対象にしたんですね。それはほっとスクールに行きたかったという最初は目的があったので、ほっとスクールに行ってみようという呼びかけはしています。ただ、おっしゃったとおり、今後は、通学をするだけでなく社会的自立を目指すというところが目的になってきますので、学校に行くだけではない、本当にオンラインの中で完結するということもあっていいと思っています。これからまだまだ発展途上ですので、今おっしゃったようなオンラインほっとスクールということの可能性もこれから考えていこうと思っています。文部科学省でもこれから、今まではオンラインのみは出席というふうにしていなかったんですが、少し流動的にやる、柔軟的にやるというふうなことも発出されていきますので、そういうことも考えていきたいというふうに思っています。
◆田中みち子 委員 私も関連して、そういうことであれば、対象者なんですけれども、二十名程度というのは少ないんではないかなと思います。というのも、今お話をいただいた中で、
教育総合センターに相談に来たと。それで、オンラインの支援が必要だということを感じ取れた人に声をかけるというようなニュアンスで聞き取れたんですよね。そうすると、その判断基準というのは何なのかなというのが一つちょっと疑問に思ったんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
◎柏原 教育相談・支援課長 実際にどういった方を対象にするかというところなんですけれども、今後実際に協働していくNPO法人カタリバのほうと、カタリバのほうがこういったオンライン支援については実績があってたけているところでございますので、どういった方を対象とするのかというところを不登校支援窓口の職員と今後協議しながら、ある程度目安というんですか、そういったものを設けた形で支援につなげていくことを想定しております。
◆田中みち子 委員 あらゆる手段で、本当におうちに閉じこもりな子にも新たな窓を開いてほしいなと思っていて、そういった意味では、全ての子どもが参加できるぐらいになってもいいんではないかなと。まずオンラインということがあるんだけれども、一回参加してみないというぐらいの声かけの仕方をして、二十名程度と最初から想定してしまうとそこで取捨選択みたいなことが発生してしまうと思うので、公共の部分を担うわけですから、やっぱり平等にという観点であれば、本当にどこにもつながっていない
子どもたちにこそつなぐ窓口として、このオンラインをぜひ活用していただくように、対象者を全てのどこにもつながっていない全子どもを対象とするぐらいのことで、ぜひ拡充を検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎柏原 教育相談・支援課長 御意見ありがとうございます。実際今どういった児童生徒を対象とするかというところを、いろんな要因で不登校になっている子がいらっしゃる状況だと思っております。その中でオンラインというのが大変有効な子というのも確かに多いかなと思っています。今後この事業をやっていく中で実際にどういったニーズがあるのかと、どういった形で支援体制を持っていくべきなのかというところは、実際に今年度実施しながら、事業者とも丁寧に協議をしながら支援体制、拡充が可能かも含めて検討していきたいというふうに考えております。
◆田中みち子 委員 やっぱり対象者を全員にすれば、メニューも本当に多様性に富むものになるんだと思うんですよね。ですから、やはりそこは対象者をぜひ全ての子どもというところに開いていただいた上で検討いただくことを改めて要望します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(10)不
登校特例校分教室「ねいろ」の開設後の運営状況について、理事者の説明をお願いいたします。
◎柏原 教育相談・支援課長 それでは、続けて私から、不
登校特例校分教室「ねいろ」の開設後の運営状況について御報告申し上げます。
資料、1の主旨を御覧ください。本件につきましては、令和四年四月一日に開設しました不
登校特例校分教室「ねいろ」について、開設後の運営状況を報告するものでございます。
次に、資料、2の運営状況でございます。まず(1)の在籍生徒数でございますが、四月一日時点で二十名の生徒が在籍しており、各学年一学級で運営しております。日々の登校状況を見ますと、おおむね七から八割程度の生徒が登校している状況でございます。
次に、(2)の運営スタッフでございますが、正規の職員を四名、非常勤講師を七名配置しております。そのほか養護教諭やスクールカウンセラー、学校生活サポーター等を配置し運営しているところでございます。
続いて、3の活動状況でございます。午前中の活動につきましては、登校時刻を通常の学校に比べ余裕を持たせ九時からとし、登校後につきましては、ウォームアップの時間を設け、一日の流れや目標、学習内容の確認を行っております。午前中につきましては国語や英語、数学等の基礎的、基本的な学習に取り組み、午後につきましては、分教室のほか弦巻中学校の施設を借用し、現在は音楽や美術等、基礎的な学習や体育を中心に実施しております。今後は、自らの興味や関心に基づきテーマを設定し、表現、探求、体験活動を通じて学びを深めるキャリアデザイン学習を実施していく予定でございます。下校時につきましては、クールダウンの時間として一日の振り返りを行い、その後、希望する生徒は教室もしくはタブレットを活用したオンラインにより学び直し等を行っております。
次に、資料の4今年度の入室相談の状況でございます。入室相談につきましては随時受付を行っておりますが、四月末日時点で二十一名の相談がございました。今後は、面談や見学、体験を経て、入退室検討委員会において検討の上、入室の可否を決定してまいります。
最後に、5の運営についてでございます。今後の運営につきましては、生徒の出席状況や学習状況、申込状況等を把握するとともに、生徒、保護者からの意見を把握し、必要な改善を図りながらより円滑な運営に取り組んでまいります。また、学校型への移行につきましても、適切な規模や学級数等について精査、検討を行い、学校跡地の活用も視野に入れながら検討を進めてまいります。
私からの説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 4の新しく今年度になってからの相談ということなんだと思うんですけれども、入退室検討委員会というのは何人ぐらいで、どなたがやっているのかということと、ではこの二十一人の中で、今年度途中から入りますよみたいなのはどういうタイミングで参加ができるようになるんでしょうかね。
◎柏原 教育相談・支援課長 まず不登校特例校の入退室検討委員会でございますが、構成につきましては、本校である世田谷中学校の校長、あとは不
登校特例校分教室の担任、そして教育相談支援課長、指導主事、教育相談専門指導員、あと教育相談係員で構成しております。タイミングでございますが、実際に面談、見学の後に体験を行うわけですが、大体三から四週間程度体験を経まして、その状況を踏まえた上で入退室検討委員会を開催するという流れになってございます。
◆藤井まな 委員 基本は入れるということなんですよね。入退室検討委員会が入らないほうがいいんじゃないかみたいな決断を下すことというのはあり得るんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 入退室検討委員会を開催するまでには、先ほど申し上げたとおり面談や見学、体験というのを丁寧に行っていくところでございます。その状況の中で、この分教室ねいろへ負担なく通室ができるかどうかというところをしっかり確認をさせていただいた上で入退室検討委員会となっております。ですので、基本的には通室できることを前提としておりまして、入退室検討委員会で不可となるケースについてはほぼ想定していないというのが実情でございます。万が一入室が難しいとなった生徒がいました場合には、不登校支援窓口のほうが相談受付を行っておりますので、不登校支援窓口のほうで継続的に面談を行いながら、生徒に合ったほかの支援というのを継続的に検討していくところでございます。
◆田中優子 委員 七割から八割が登校している状況という報告があったんですけれども、それは同じ子が二、三割で休んじゃっているのか、くまなくみんながぱらぱらと休むのか、特定の子が数人いるとか、どんな状況ですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 実際に七から八割の出席というところなんですけれども、比較的満遍なくといいますか、それぞれ児童生徒が出席状況、自分のペースで登校しているところがございますので、日々固定ではなくていろんな子が来たり休んだりするんですけれども、日々大体七割から八割というところでございます。
◆高橋昭彦 委員 四月一日に二十名でスタートをした。緩やかに出欠とか登校する時間とか、そういうふうにされていると思うんですね。去年、調布の学校を見に行ったんですね。そのときは夏休みだったので
子どもたちは来ていなかったんですけれども、そんなような運営をしているんですみたいな話を聞きながらやっていたんですけれども、この二十名は、来られなくなっちゃった子みたいなのはいらっしゃるんですか、これは。
◎柏原 教育相談・支援課長 実際に二十名で今七から八割程度の出席というお話をさせていただいたところでございますが、やや休みがちになっている生徒がいるのも現状ございます。そういった生徒に対しましては、担任が生徒、保護者に連絡を取りまして状況を確認するとともに、つながりを持ちながら、生徒自身のペースを尊重しながら、学校と登校につながるような形で様々な支援というところを提案しながら、一日でも登校できるような形で働きかけを行っているところでございます。
◆高橋昭彦 委員 今さっき藤井委員が言っていましたけれども、入室希望者が非常に多いと。それほどまでに悩んでいらっしゃる御家庭も多いということだと思いますよね。これは多くなっちゃって、定員をオーバーしちゃう場合はどういうふうにするつもりですか、これ。
◎柏原 教育相談・支援課長 こちらの不
登校特例校分教室ねいろにつきましては、当初想定の中では、定員というよりはおおむね利用想定として三十人から五十人程度というところでお示しさせていただいたところでございます。実際に今ねいろのほうでは教室が三つございまして、一教室当たり十から十二名程度の教室という形になっております。今現在、三教室ということで大体三十六名程度の方がその三教室の中でというところになってまいりますが、当然今利用相談が多くございます。今後入室が増えていく場合につきましては、分教室の中にプレールームもございますのでそういったところを教室に転用するような形を取りながら、五十名程度受け入れができるような形で体制を整えてまいりたいというふうに考えてございます。
◆高橋昭彦 委員 最後のところに学校型への移行についても検討していくと書いてあるんですけれども、学校型へ移行する、もう分教室でスタートしたわけだけれども、学校にしければいけないとかそういうことという規定はあるんですか、これ。
◎柏原 教育相談・支援課長 この不登校特例校の分教室というものにつきましては、東京都
教育委員会のほうの仕組みの中で、不登校特例校は本来学校で設置するところでございますが、学校の設置に当たっては各調整というところで、時間を要するというところで、東京都
教育委員会独自の仕組みとしてまず分教室を設置し、その後、学校型へ移行するという二段階設置の仕組みを設けてございます。世田谷区につきましてもそこの二段階の仕組みを活用し、まずは分教室を設置したところでございます。ですので、当然ながら学校型への移行というところについては検討していくというところが前提となってまいりますが、年限についてはいつまでに学校型に移行しなければならないというところの規定まではございません。今後、こういう入室相談の状況であったり、実際の入室の状況というところがかなり増えてきている状況もございますので、今後、この分教室ねいろの運営というのをまずしっかりとどういった形で入室者が推移していくのか、また、学校の運営状況がどういったものなのかというところをしっかりと効果検証しながら、見定めながら学校型への移行について、その可能性について検討していきたいというふうに考えております。
◆高橋昭彦 委員 世田谷で一か所だけというのもね、遠くから来るわけだよね、そうするとね。なので、調布なんかもそうでしたけれども、世田谷なんかは広いから、そうすると、やっぱりできるだけ通いやすくしてあげるということも少し考えないといけないかなと思います。来られる子は、電車に乗ったり、バスに乗ったりという状況なんでしょう、やっぱりこれは。だから、こうやって学校へというか、学ぶ機会が、また外へ出てこられるということは非常に大事だし、今二十名で、もし次が二十一名が入って四十名。だけれども、分母は八百から九百あるわけだから、そこをどういうふうに本当にしてあげられるのか、こういう機会をどういうふうにつくっていくのかということが非常に大事なので、よくよく検討して、本当にいい体制をつくってあげられればなというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
◆田中優子 委員 度々すみません、ちょっと一つ気になったのが、正規教員として保健体育の先生がいるのはいいと思うんですけれども、体育の授業は実際やられているんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 体育の授業につきましては、分教室ねいろ自体には体育館とかがないので、その場では本当に簡単なことしかできていないんですけれども、近隣の弦巻中学校のほうと調整しまして、体育館を借用できるような形を取っております。実際に体育の授業につきましては、弦巻中学校まで行って体育館を借りて、そこで授業をしているという実態でございます。
◆田中優子 委員 というのは、午後の活動というところに体育はなかったから、確かに学年が違って人数が少ないので、ゲーム的なスポーツとかもできないし、難しいのかなと思ったんですけれども、一番発育盛りで体力をつけなければいけないときなので、せっかく家でできないことということの大きな一つとしては体育ってあると思うんですね。なので、ぜひしっかりやっていただけるように要望しておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(11)分身ロボットOriHimeを活用した
医療的ケア児の学校活動への参加にかかる研究の継続実施について、理事者の説明をお願いいたします。
◎柏原 教育相談・支援課長 それでは、分身ロボットOriHimeを活用した
医療的ケア児の学校活動への参加にかかる研究の継続実施について御報告申し上げます。
資料の1の主旨を御覧ください。本件につきましては、令和三年五月の本委員会において報告しました東洋大学との協働研究により実施した
医療的ケア児を対象とした分身ロボットOriHimeの活用にかかる研究事業について、昨年度の実施状況と今年度の取組内容を報告するものでございます。
次に、2の令和三年度の実施状況でございます。(1)の実施校、(2)の実施期間でございますが、昨年度は区立小学校一校において、令和三年五月から十月まで実施したところでございます。なお、令和三年十一月以降におきましても他校において実施予定でしたが、予定していた児童生徒の体調面の状況等により年度内には実施できず、昨年度は一校一名での実施となっております。
次に、(3)の実施内容でございますが、資料に記載のとおり、主に授業中、休み時間や行事、修学旅行等の課外活動においてOriHimeを介して参加し、学びの機会の確保やほかの児童とのコミュニケーション支援を通じてOriHimeの導入効果や有用性について検証を行いました。
実施内容を通じた効果等につきましては、東洋大学との検証結果について、(4)に記載のとおりでございます。まず話合いや音楽活動等の集団活動におきましては、これまで参加が難しかった場面においてもOriHimeを介して
会話やジェスチャーにより意思表示を行うことで、ほかの児童との意見交換や活動への参加が可能となり、対象児童のクラスへの帰属感も高まるなど、OriHimeの有用性が発揮されたところでございます。
次に、修学旅行等の課外授業におきましては、こちらも参加や移動が困難な場面において、OriHimeを持ち込んで参加することでほかの児童と時間や経験を共有することができ、これまで以上に学校活動への参加の機会を広げることができました。また、対象児童のみならずほかの児童につきましても、タブレットを活用するよりもOriHimeを活用することで学級の中でより存在感を示し、対象児童の分身として認識されることができました。その結果、OriHimeの配置の配慮や発言の促しなど、対象児童への自発的な気づきや配慮がこれまで以上に生まれる効果がございました。
恐れ入りますが、資料の二ページ目を御覧ください。一方で幾つかの課題も見受けられました。教科学習の活用におきましては、OriHimeのカメラでは黒板の文字が認識しづらいという問題点がありました。また、身体状況によっては意思表示までに時間がかかるため、流れの速い通常の授業においてはより学習面に特化した機能を有するZoomやTEAMSのほうが利用しやすいという声が対象児童からも上げられました。
また、利用環境の面におきましても、機器の設定やトラブル発生時における復旧など、機器をサポートするための人材の育成と確保が必要という点も課題として挙げられ、より有効な活用方法には幾つかの改善点があることも分かりました。
次に、3の今年度の取り組み内容でございます。昨年度の実施状況より、OriHimeを介した学校活動への参加につきましては、活用場面によってはその有用性が確認されたところでございますが、実施校が一校であったことから、OriHimeの具体的な導入対象や活用方法、ZoomやTEAMSとの役割分担についてはさらなる事例の積み上げが必要なため、今年度も東洋大学との協働研究を継続して実施し、事業化の可能性について研究してまいります。
実施校や実施期間につきましては記載のとおりでございます。
また、実施内容についても昨年度と同様の内容としますが、対象とする児童生徒につきましては、2(4)の検証結果も踏まえまして、昨年度とは医療的ケアの状況が異なる児童生徒を対象に実施していく予定です。またあわせて、集団活動や校外学習等におきましてはOriHimeの有用性が期待されることから、この間明らかになった課題につきましても、東洋大学と改善に向けた研究も進めてまいります。
また、(4)その他でございますが、記載のとおり研究事業の状況を踏まえながら、
医療的ケア児のみならず、様々な状態にある児童生徒も対象に、その支援の可能性についても検討してまいります。
最後に、4の今後のスケジュールでございますが、こちらにつきましては記載のとおりでございます。
私からの説明は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 まさに最後の(4)のその他のところの
医療的ケア児に限らず、基礎疾患を有する登校困難な
子どもたちのためにというのは、僕が一番最初にまさに本会議で言ったときに、もうこれの視点も絶対持ってくださいねという発言をしたことがようやくこの
教育委員会も、当時はそんなものは導入しませんとおっしゃっていましたけれども、こういうところまで認識が来たということは大変評価をできるところでありますし、まさにこれが大事で、病院でずっと寝たきりで起き上がれなくて学校に行けない
子どもたちもいるかもしれないし、そういったところがどれだけニーズがあるのかなということをしっかりチェックしていくことは大事なことであると思います。
質問でありますけれども、東洋大学との協働研究、これが継続されたことはすばらしいと思うんですけれども、これは東洋大学がある程度研究費用を持ってやっている事業であるという話であったと思うんですけれども、東洋大学が継続を決めたから継続を決めたのか、それとも、世田谷区の
教育委員会が、東洋大学さん、もっと協働研究を継続しましょうよと言ったのか、それともあうんの呼吸というか、そういったところで継続になったのかとか、そこの継続になった経緯は評価しているんです、継続になったことはいいんですけれども、もしも東洋大学から言われ続けているんであれば、東洋大学が協働研究をやめるとなったら自動的にやめなければいけないのか、お金を出さなくなるわけですからね。そこら辺はどうなのかということを確認をさせていただきたいと思います。
◎柏原 教育相談・支援課長 東洋大学との協働研究につきましては、昨年度実施したのが一校一名ということだったんですが、もともとはもう少し対象校、対象児童生徒数を多く取って事例を積み上げていく予定でございました。ただ、予定していた児童生徒の体調面というところもございまして、実際に昨年度できたのが一校一名というところでございます。東洋大学と区の
教育委員会のほうで状況を協議しまして、実際にさらなる研究ということで、さらなる事例の積み上げが必要ということで、お互いの中で今後の事例を積み上げてよりよいものに発展させていく、また実際に一校一名実施した中で改善点というところもございましたので、そういった改善に向けてどういったことができるのかというところを今年度も引き続きやっていきましょうというところで、双方の協議の結果として継続したというところでございます。
◆藤井まな 委員 それと、大学が研究費用を出すということは、形に残さなければいけないはずなんですね、論文であるとか何であると。東洋大学さん側は、例えば中間報告みたいなそのものは出すのか、それとも全てが終わった後に論文みたいな形で発表されるのか、それはどういう感じになっていらっしゃいますか。
◎柏原 教育相談・支援課長 昨年度、先ほどお話のとおり三校三名を想定していたところでございます。一校一名の時点で、大体一学期の終わりぐらいを想定していた中で、まず中間的な報告として、東洋大学のほうで研究寄稿といいますか、冊子といったものを作り中間報告をすると。残り二校目、三校目というところで実績を積んだ中で研究報告のまとめをつくるという予定だったんですが、実際二校、三校というところが昨年度実施できていない状況でございます。ですので、今年度の実施の状況を最後までやった中で、実際に研究報告の内容を東洋大学のほうを中心にまとめていただく予定でございます。
◆藤井まな 委員 そちらは
教育委員会と協働でまとめるということでよろしいんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 基本的には東洋大学を中心に取りまとめていただくということと、実際にそこの部分に対してまとめをしていく中で、
教育委員会としてもこの間の研究事業を通じた中で気づいた点であったりとか、視点というところは盛り込むような形で意見を申し上げるような形だと思っております。
◆藤井まな 委員 東洋大学さんの意向もあるんでしょうから、もしも
文教常任委員会とかでそういったものが見られるのであれば出していただきたいということは意見として申し上げておきます。
◆田中優子 委員 OriHimeについては、私どもの会派の桃野議員も一生懸命やるようにと、継続するようにと言っていたわけで、最初はやりませんみたいな答弁だったんですけれども、だんだんほかの会派の方も要望し出して、今回こういう報告になったと、継続するということは大変いいことだと思うんですけれども、これは実際東洋大学が関わらず、区として独自にこういう研究とか本格実施であるとかをしようとした場合、どのぐらい費用がかかるものなんですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 分身ロボットOriHimeなんですけれども、実際に製作しているオリィ研究所という会社がございます。そこからレンタルをするような形が基本的な形になろうかと思いますが、レンタル費用が一か月当たり大体四万五千円ぐらいというところになっております。
○福田たえ美 委員長 もう少し大きな声で。
◎柏原 教育相談・支援課長 失礼しました。OriHimeのレンタル費用ですけれども、一か月当たり大体四万五千円というふうになっております。ですので、例えば一台、年間借りた場合には、四万五千円掛ける十二か月ということで大体五十万円ぐらいはかかるのかなと思っておりますが、実際にどういった形で何台ぐらいの規模でやっていくか、また、周辺の機器も必要になってまいりますので、その辺の積み上げの中での費用が出るのかなというところで、あくまでも参考として一か月当たりレンタルで四万五千円ぐらいというところで御報告申し上げさせていただきたいと思います。
◆田中優子 委員 想像していたより安いかなと、今率直に、そのぐらいの予算で、周辺機器も必要ということではありますけれども、莫大な、ちょっと区で予算を組むにはというほどの金額ではないと思うんですね。それで効果が実証されているといいますか、有用だという、昨年度だけでもそういう結果が出ているわけですよね。ですから、今年度は東洋大学とのまた協働の研究事業だということなんですけれども、その先、東洋大学と全く離れて区が独立して事業実施、事業化するということが私は必要だと思うんですけれども、その見通しとか、スケジュール感とか、その辺、
教育委員会としてはどうお考えですか。
◎柏原 教育相談・支援課長 実際に分身ロボットOriHimeを活用した支援につきまして、区として単独で事業化するかどうかというところでございますが、まずは今年度も早々に協働研究事業ということで、対象児童生徒に対して実施していくというところがございます。当然ながら予算化する場合には、その予算のスケジュールというものもございますので、そこも踏まえながら、まずは早々に事業のほうを実施しながら、そこの効果検証というのをしっかりと進めていき、事業の可能性について東洋大学と検証しながら進めていきたいというふうに考えております。
◆田中優子 委員 今年度まずはということですから、それはやってくださいと言うしかないんですが、これは事業化しましょうということを強く要望しておきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(12)放課後児童健全育成事業の運営方針(素案)の
検討状況等について、理事者の説明をお願いいたします。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 それでは、放課後児童健全育成事業の運営方針(素案)の
検討状況等について御説明いたします。
なお、本件は、保健福祉常任委員会との併せ報告です。
1主旨でございます。令和四年一月三十一日及び二月二十五日の
文教常任委員会、同年二月一日、二十八日の福祉保健常任委員会において報告した放課後児童健全育成事業の運営方針等について
検討状況等を報告いたします。
2子ども・保護者へのアンケート結果についてです。別紙一、アンケート結果【概要】から御説明をいたします。通しページの五ページをお開きください。
中ほどにございます2アンケート調査結果の(1)保護者アンケートですが、記載の調査対象者にウェブ上で御回答をいただきました。有効回答数七千三十八人、回収率は三六・六%でした。
六ページを御覧ください。(2)児童アンケートです。こちらは新BOP学童クラブ登録者と未登録者にアンケートを実施いたしました。登録者は有効回答数三千三百九十四人、回収率は四五・六%でした。未登録者の方へは、BOPや児童館等でアンケートにお答えいただき、有効回答数は千七人でした。
中ほどにございます3結果概要(抜粋)です。新BOPで児童が楽しく過ごせているかという問いに対して、保護者では、「はい」が七六・七%、次のページに参りますが、学童クラブ登録者の児童では、「とても楽しい」、「まあ楽しい」を合わせて九五・三%となっております。
七ページにお進みください。中ほどの②楽しく過ごせている理由では「友達と遊べるから」が九四・四%、「校庭や体育館で遊べるから」が六六・九%となっています。
一方、八ページ上段で楽しくないと回答した理由としては、「やりたいことができないから」が五四・三%、「親しいお友達と遊べないから」が四一・九%でした。
次に、九ページを御覧ください。放課後における自立に向けての支援についてどう思うかの問いに対して、次ページにグラフがございますが、「より充実させてほしい」が五一%、「今のままでよい」が三八%と、児童の自立への支援の必要性が示されている一方、自由意見では、子どもを一人で留守番させることへの不安の声もございました。
一二ページにお進みください。⑤新BOP学童クラブの運営時間で困ったことがあるかの問いに対して、ほぼ毎日、週に数回程度、月に数回程度を合わせると二三・九%の保護者が六時十五分までの運営時間で困ったことがあると回答し、理由は、「仕事で遅くなったとき」が八六・七%で、対応として「仕事を断った又は調整した」が四二・七%、「子どもだけで留守番した」が二八・七%でした。
一三ページをお開きください。困ったことがあるとの回答のうち、午後七時まで運営時間があればよかったとの回答が七三・五%でした。
⑦新BOP学童クラブの代わりに、
民間事業者が学校外で運営する事業所を利用したいかとの問いに対して、「利用したい」が四三%で、「利用したくない」の一六・八%を大きく上回りました。
また、一四ページをお開きください。その理由としましては、「保護者の帰宅まで子どもが居られること」が六五・八%で、次いで様々な教育や習い事のサービスが受けられることが五三・七%でした。
それでは、かがみ文にお戻りください。一ページです。3「世田谷区放課後児童健全育成事業の運営方針」の素案についてでございます。運営方針につきましては、これまで検討委員会を四回開催し、素案をまとめました。
次ページの中ほどから記載の検討委員会での主な意見を踏まえ、三ページ中ほどに(3)意見を踏まえた運営方針案の策定にあたっての方向性についてとして記載のとおりまとめてございます。
次に、一六ページ、別紙二を御覧ください。左上に記載のとおり、令和二年度に実施した新BOPあり方検討委員会報告書による現行の新BOP学童クラブの運営体制をベースとし、
民間事業者も一部活用等による検討をすべきとの提言を受けて庁内でも
民間事業者の導入を検討しているところですが、放課後児童健全育成事業者の質の向上を図るため、運営方針検討委員会により全六回の予定で検討を進めております。
右側中ほどにございます策定にあたっての方向性として八つの方向性をお示ししています。また、素案の構成につきましては、下段に記載の八つの章立てとしております。詳細については別添の運営方針素案を後ほど御覧ください。
ページが行ったり来たりで大変申し訳ございませんが、かがみ文三ページにお戻りください。4運営時間延長モデル事業の再開についてです。新型コロナウイルス感染症の拡大により令和三年度から一旦休止とした運営時間延長モデル事業につきまして、年内のできるだけ早期にモデル事業を再開し、今後全校での時間延長の実施についても検討してまいります。保護者アンケートでは、開所時間で困ったことがあったとの回答が二三・九%ございます。
次のページに続いて御説明をしますが、国の放課後児童クラブ運営指針解説書では、保護者の就労時間、状況の多様化を踏まえ、地域での保育所等の開所時間等も参考とすることが望まれると示されており、また、二十三区では、世田谷区以外の全ての区で十九時以降の運営時間を実施していることから早期の運営時間の見直しが必要と思われます。今回のモデル実施では、勤務状況等に合わせ週一回、週二回などの利用もできるスポット的な運用の実施と検証も行ってまいります。
5
活動スペース拡大に向けた学校施設の利用確保についてです。大規模化、狭隘化している新BOPについて、
活動スペースの拡大のため普通教室及び特別教室等の利用確保を進めております。(1)の調整状況でございますが、現在全ての新BOPを対象にヒアリング及び現地調査を行い、スペースの拡大が必要な新BOPを確認しております。利用確保の状況は表に記載のとおりです。
今後の進め方としましては、児童が安全に利用しやすい状況とすることを主眼に、普通教室に加え特別教室等の利用も含め調整を進めてまいります。
6スケジュールです。令和四年七月の福祉保健、
文教常任委員会で運営方針案、時間延長モデルについて、九月の同常任委員会では、民間の放課後児童健全育成事業の活用の考え方等について御報告をする予定です。
御報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆高橋昭彦 委員 御報告をいただいた中で、まず4の運営時間延長モデル事業の再開について、必要だということが分かりましたと、必要だとずっと言っているんですけれどもね。ようやくやることにしたということになりましたね。まだ明確ではないんですけれども、「保護者アンケートの結果や他区の状況等を踏まえ、年内のできるだけ早期にモデル事業を再開し、今後、全校で時間延長の実施に向けた検討を進めていく」というふうに書いてあるんですね。「年内のできるだけ早期にモデル事業を再開し」は、前に二学期からモデル事業は再開して、来年度は全校でやりますよということを言っていなかったでしたか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 実施時期につきましては、そのような考え方を基にしまして、より早く始められるということで具体の検討を進めております。
◆高橋昭彦 委員 具体の検討、そのようになるように検討しているということなんですね。モデル事業を再開し、モデル事業をやるところは何校で、どこになるんでしょうか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 モデルを行うのは五校でございます。学校は桜小学校、下北沢小学校、玉川小学校、山野小学校、芦花小学校を対象として、今調整を進めております。
◆高橋昭彦 委員 五校でやる。それは前回とは違うところが含まれているということですかね。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 前回、山野小学校と芦花小学校が入ってございます。ごめんなさい、今回、大規模化をした学校ということで、大規模校についても実証を行うほうがよいのではないかということで、山野小と芦花小学校が新たに入ったという形でございます。
◆高橋昭彦 委員 では、二校は変更したということですね。では、そこの五校で二学期からやれるような体制を準備をしますよという御報告だということでよろしいんでしょうか。
◎加野 生涯学習・
地域学校連携課長 そのようなことで、少々の課題もございますので、具体的に課題を解決する方向で現在準備を進めております。
◆高橋昭彦 委員 あまり言っても申し訳ないので、おおむね了解ということにしておきますが、ともかくいろんな状況をようやく乗り越えてきたと思います。しっかりと、二十三区の中で最後の一区になりましたけれども、二十三区どこも十九時までは延長しますという状況を本当につくってください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 では次に、(13)魅力ある
図書館づくりに向けた
検討状況等について、理事者の説明をお願いいたします。
◎會田
中央図書館長 それでは、魅力ある
図書館づくりに向けた
検討状況等について御説明いたします。
1の主旨でございます。区立図書館では、
中央図書館の
マネジメント機能強化、民間活用、(仮称)
図書館運営協議会の運営の三つの取組を中心に魅力ある
図書館づくりを進めているところでございますが、これらの進捗状況について御報告するものです。
2
検討状況等についてです。こちらにつきましては取組ごとに別紙でまとめてございますので、別紙中心に御説明をさせていただきます。(1)
中央図書館マネジメント機能強化に向けた取組みでございます。こちらにつきまして、二ページ、別紙一を御覧ください。今回、
マネジメント機能強化につきましては、以下のレファレンス機能、また研修機能の強化充実について御報告いたします。
1のレファレンス機能強化でございます。国立国会図書館レファレンス協同データベースの活用から、地域図書館の窓口サービス支援強化の仕組み整備ということで五点上げてございます。二番目の図書資料・商用データベースの充実につきましては、具体的に今回新規コンテンツということで三つほど上げておりますが、それ以外にも導入準備を進めているところでございます。また、三番目の各種相談事業の充実ということで、利用者の課題解決支援策ということで、単なる調べ物に対する、質問に対する回答というだけではなくて、図書館の場を活用した庁内部署との連携による相談事業、これらの実施ということで、さらなる相談事業の充実を検討しているところでございます。あわせて、行政支援レファレンスの充実や、前回の常任委員会でも御報告いたしましたオンラインによる中央図書館で対応する難易度の高い窓口サービス支援強化の仕組みというところも検討しているところでございます。
恐れ入ります、続きまして次ページ、三ページでございますが、こちらが研修というところで、主な研修について表にまとめたものでございます。こちらにつきまして主催のところで、中央図書館主催のもの以外に文科省や都立中央図書館、日本図書館協会というような主催の研修がございます。研修につきましては、真ん中辺に対象と入れておりますが、新規採用や図書館転入職員、中堅職員、そして館長クラスとそれぞれの段階で受講するような研修を考えながら、今回、中央図書館の研修の中では、中央図書館の一番下にマネジメント研修がございますが、こういったものを新たなものということで、図書館長や副館長を対象にしたような研修でございますとか、以下の都立中央図書館や日本図書館協会、今までも研修はございましたが、より一層これらの
中央図書館以外の研修にも参加するというところで計画しているところでございます。
続きまして、民間活用による図書館の管理運営状況ということで、四ページの別紙二でございます。こちらは烏山図書館、下馬図書館、経堂図書館ということで、令和四年四月一日から三館の指定管理者制度がスタートしております。こちらにつきまして、三月三十一日までは区の職員だったものを四月一日から指定管理者ということで滑り出してございます。それにつきましての主なサービスの拡充の内容と運営状況ということで、四月現在、一か月程度でございますが、このような状況ということでまとめさせていただいております。
例えば烏山図書館ですと、二十一時までの開館時間の拡大、また、新規サービスの中でも、三つ目として図書館の入り口の特別展示という特色を出しています。また、下馬図書館では月曜休館でしたので、月曜日の開館というような部分でありますとか、新規サービスということでは、三番目に商店会や区内大学と連携イベントについても実施のほうを五月にしているところでございます。経堂図書館につきましても、これは第二期ということになりますけれども、新たにフライヤーと呼んでおりますが、ビジネス書や実用書の要約サービスのようなものを導入したりということで、また、区内大学と連携の講座などを行っているところでございます。
また、運営状況ということで、一か月分ですので目安ということで御覧いただければと思いますが、来館者数につきましても、おおむね昨年に比べまして一〇〇%を少し超える程度というところでのスタートでございます。また、障害者施設の自主生産品も烏山、下馬でもそれぞれ始めておりまして、それなりの売上げをいただいているというところでございます。
恐れ入ります、次ページでございます。こちらは指定管理ではございませんが、図書館カウンター下北沢のほうを三月三十日にサービスを開始してございますので、こちらの運営状況につきましても併せて記載させていただきました。三月三十日には五百人を超える方に来館いただき、三月、四月、一日におおむね三百人近い来館ということでいただいているというところです。障害者施設の自主生産品についてもかなりの売上げをいただいているというところでございます。特にコーヒー、ココア、クッキーなどが好評というようなお話もいただいております。
続きまして、三番ということで、(仮称)
図書館運営協議会の検討状況についてです。別紙三、六ページを御覧ください。こちらは1構成員案のところを御覧ください。公募区民について、公募を始めますということを前回お話しいたしましたが、二月に公募を開始いたしまして、作文、面接を行いました。その中で本当に多く、世田谷はやはり優れた方が大勢いらっしゃるんだなということで、懐の深さを感じるようなところもございまして、四名ということで内定ということでさせていただいております。あわせて、ほかの学識経験者以下の委員につきましても、現在、学識経験者でいいますと、図書館情報学から経営学などの先生方から、また社会教育関係者、教育機関ということでの司書の方などいろいろ優れた方がいらっしゃるので、それぞれ今当たっているというところでございます。ボランティア団体、またNPO法人などにもお声がけしているというところでございます。
委員の任期につきましては、二年ということを考えてございます。
これら多様な意見から議論ができるような委員会を構成してまいりまして、2の活動内容のところでございますが、図書館運営状況の評価・検証や、図書館運営・サービス等の検討・協議ということで、四半期ごと、七月から年四回の開催を想定して、記載のとおり取り組んでまいりたいというところで考えているところでございます。
今回は令和四年になったこの四月時点での
検討状況等ということで御報告させていただいています。今後につきましても順次、適宜進捗状況を御報告させていただければと考えております。
御報告は以上でございます。
○福田たえ美 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。
◆藤井まな 委員 指定管理者制度を導入されて、経堂は前からですけれども、烏山と下馬が新たに導入をされたということで、始まったからにはチェックだけはしっかりしていかなければいけないなと思ってこれを見ていたんですけれども、民間というか、指定管理者制度ならではなのかなというのは、デジタルサイネージとか、あとはフライヤーサービス。これは例えばフライヤーサービスだったら、経堂図書館の人たちがこのサービスをやっているのか、要約作業とかをやっているのか。あとはデジタルサイネージ、下馬と烏山に関しては何かしらの広告収入みたいのは存在しているのかはどうですか。
◎會田
中央図書館長 デジタルサイネージにつきまして御説明しませんで申し訳ありませんでした。こちらにつきましては、今回の指定管理に関するプロポーザルの段階の提案の段階で情報発信の一つのツールということで御提案いただいているものです。ですので、指定管理の中で実際にディスプレー、それからコンテンツを入れてということで、その中でそれぞれ、烏山、下馬も経堂と同様に行っているという形で四月一日からディスプレーのほうをスタートしてございます。
また、フライヤーにつきましては、今回の経堂図書館の提案の中で新たなサービスということでいただいた中で検討してまいりまして、四月一日ではなかったんですけれども、四月中にはこのサービスのほうを指定管理者による形が構築してスタートしているというところでございます。
◆藤井まな 委員 それは僕も提案書を見たから、そのコンテンツの配信はあるんでしょうけれども、それ以外に、全然関係ない広告収入みたいなものを得るようなことはしているのか、していないのかという、イエスかノーかだけでいいんです。
あとフライヤーサービスを何で聞いたかというと、自分たちでやっているのか、違う会社に下請で丸投げして作らせたものをこっちで使っているのかで全然変わってくるじゃないですか。そこら辺はどうなんですか。
◎會田
中央図書館長 失礼いたしました。広告収入についてはございません。
それからフライヤーについては、確かに経堂図書館、図書館流通センターでございますので直接ではなくて、そういったサービスを行っているソフトを導入しているということでございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(14)その他ですが、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 以上で報告事項の聴取を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、2資料配付ですが、レジュメに記載の資料を掲載しておりますので、後ほど御覧ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、3協議事項に入ります。
(1)行政視察について協議いたします。
まず日程についてですが、あらかじめ皆さんの御都合を伺い、七月十三日水曜日から十四日木曜日の一泊二日で調整をさせていただきましたが、改めてここで決定をさせていただきます。
行政視察の日程について、七月十三日水曜日から十四日木曜日とすることでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 それでは、そのように決定をいたします。
次に、視察項目、視察先等については、コロナ禍でもありますので正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 それでは、そのように進めさせていただきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、第二回定例会の会期中である六月十六日木曜日午後三時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 それでは、六月十六日木曜日午後三時から開催予定とすることに決定をいたします。
以上で協議事項を終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○福田たえ美 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○福田たえ美 委員長 特にないようですので、以上で本日の
文教常任委員会を散会いたします。
午後六時八分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
署名
文教常任委員会
委員長...